社会貢献ができる仕事がしたい!どんな仕事の種類がある?

社会貢献

社会貢献ができる仕事がしたい!どんな仕事の種類がある?

社会にもっと役立つ仕事がしたいと考えていても、社会貢献ができる仕事とはどういうものなのかが、明確になっていないという場合もあるでしょう。ここでは社会貢献できる仕事に転職したい人のために、社会貢献度が高い仕事の種類や必要となる資格について解説します。

すでに社会人として働いている人の中にも、「自分の力を社会にもっと役立てられる仕事がしたい」と漠然と思っている人がいるのではないでしょうか。しかし、社会貢献といっても何をすればいいかわからない。そもそも社会貢献ができる仕事とはどのようなものなのかが、明確になっていないという場合もあるでしょう。ここでは社会貢献ができる仕事や会社に転職したい人に向けて、社会貢献度が高い仕事の種類や、必要となる資格について解説していきます。

社会貢献度が高い仕事とは

社会貢献度が高い仕事とはどういうものなのか、最初に「社会貢献」の考え方を確認しながら解説していきます。

社会貢献とは?

社会貢献は社会の利益につながる行動です。感謝される、人助けになるといったことだけではなく、表面的にはわかりにくい行為でも、社会生活の安定や円滑化につながっていれば、社会貢献です。

社会貢献には、大きく分けて「直接的な社会貢献」「間接的な社会貢献」があります。直接的な社会貢献は、救済事業やボランティアなど社会貢献を初めから目的とした事業や行為を指します。
これに対して間接的な社会貢献とは、企業活動によって最終的に社会に利益を与えるという、直接的ではないが結果として社会に役立つことを意味します。

仕事として考える場合には例えば「ありがとう」と直接言われたり、「人のために役立っている」ことを日々実感できたりする仕事であれば、やりがいを得られやすいと考えられます。

社会貢献を実感できる仕事とは

社会貢献を実感できる仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。社会とは個人によって成り立つものであるため、ある意味ではどの仕事も間接的な社会貢献と言うことができますが、特に社会が抱える大きな課題である貧困や生活不安、環境問題、生命や健康の維持・向上などの解決につながる仕事であれば、社会貢献への大きな役割を感じられるでしょう。

社会の課題は、時代によっても変化しています。最近注目される持続可能な開発目標SDGsに関わる仕事や事業への参加もまた、時代が求める社会貢献と言えます。

直接的な社会貢献ができて、かつ、これからの社会に求められる仕事

直接的な社会貢献であり、今後の社会に必要とされる仕事としては、以下のようなものが挙げられます。

介護関連

高齢者施設、障がい者施設、医療施設などで業務に従事。身体の不自由な方の介助・介添え、生活補助、または介護支援を受けるための手続きや手配を行います。

主な職種
  • 介護福祉士
  • ホームヘルパー
  • ケアマネージャー
  • 生活相談員
  • 介護事務 など

教育関連

各種教育現場で業務に従事。各段階における教育や育成を行います。

主な職種
  • 保育士・幼稚園教諭
  • 小学校教員
  • 小学校英語指導者
  • 中学校教員
  • 高等学校教員
  • 高等専門学校教員
  • 特別支援学校教員
  • 養護教員
  • 司書
  • 大学教授
  • 大学講師 など

医療関連

各種医療施設や福祉施設・介護施設などで業務に従事。健康と命を守るための治療や処置、サポートを行います。

主な職種
  • 医師、看護師
  • 診療放射線技師
  • 臨床検査技師
  • 視能訓練士
  • 救急救命士
  • 助産師
  • 理学療法士・作業療法士 など

公務員

国や地方公共団体などに所属し、社会の健全な運営のために行政の仕事を行います。

NPO法人

営利を目的としない社会的な活動を行う民間組織。主な事業内容としては、保健、医療、福祉の増進、社会教育の推進、子どもの健全育成に寄与する活動などがあげられます。2020月12月時点の認定法人数は、全国で1,187法人(※1)。

社会貢献できる仕事の種類

社会貢献できる仕事について、さらに詳しく紹介していきます。なお、こちらで示している各職種の収入に関してはエリアや調査時期、経験によっても異なるため、おおよその目安としてください(※2)。

介護士

高齢化に向かう社会において、今後ますます重要な役割を担う介護士。介護を行う仕事にもさまざまな種類があり、働く場所も高齢者施設や障がい者施設、医療機関の他、在宅への訪問など多岐にわたります。介護知識の習得はもちろん、介護利用者や家族との円滑なコミュニケーション・信頼関係を構築する力が求められます。

平均月額給与

24.4万円(福祉施設に勤務する常勤介護福祉士)※2019年時点

保育士

未来を担う子どもたちの命を守り衣食住のお世話をする養護と、言葉や生活に必要な教育を行い社会性や生活習慣を身につけることを促します。子どもに対する愛情、教育的な視点や指導力、安全に対する配慮が要求されます。

平均月額給与

24.4万円(保育士)※2019年時点

教師

小中高大学などの教育機関で、各レベルに沿った教育を行います。発達段階に応じた指導、応答のための能力、生徒及び保護者との信頼関係・コミュニケーション構築の能力が求められます。

平均月額給与

41.1万円(各種学校・専修学校教員)※2019年時点
44.1万円(高等学校)※2019年時点
47.3~66.9万円(国立などの大学教員)※2019年時点

医師・看護師

医師や看護師は主に医療機関に属し、病気やケガの治療にあたりながら医療の最前線で、人々の命や健康を守ります。24時間体制で業務に当たる医療機関も多く、夜勤や緊急時の対応が求められる厳しい職業です。命に関する責任も重く、強い使命感が必要です。

平均月額給与

91万円(医師)※2019年時点
33.4万円(看護師)※2019年時点

理学療法士・作業療法士

理学療法士は基本動作回復のための訓練を行うのに対し、作業療法士は日常生活のための応用動作訓練を行います。医療機関や療養施設、リハビリテーション施設、介護施設、訪問介護など、業務に当たる場所は多彩です。

平均月額給与

28.7万円(療法士)※2019年時点

公務員(自衛官)

自衛官は、防衛省の特別の機関である自衛隊に所属します。常勤特別職国家公務員、非常勤特別職国家公務員のいずれかの身分で、防衛相の職員です。国防の他、災害・救急の対応および治安維持を行います。

平均月額給与

約40万円 ※2020年時点

公務員(消防士)

消防士は、地方自治体の消防本部や消防署に所属する地方公務員です。「消防士」とは階級の一つであり、消防で働く人は消防職員が正式名称です。消防士は単に火災の消火を行うだけでなく、「消火」「救急」「救助」「防災」「予防」といった安全に関わる多くの役割を担っています。

平均月額給与

約30万円 ※2018年時点

公務員(警察官)

警察官は、警察庁、都道府県警察で公安職として働く警察職員を指します。安全な社会を維持するため、交通の取り締まり・事故処理、防犯活動、地域の治安維持のための交番勤務、パトロール、刑事事件の扱い・捜査などを実施します。

平均月額給与

約32.3万円 ※2020年時点

NPO法人

「非営利団体」もしくは「非営利組織」であるNPO法人の場合、事業活動で出た利益の関係者への分配は禁止されており、事業に利用することが定められています。もちろん、スタッフの給与については活動費として扱われるため、無給ということではありません。NPO法人の活動内容は、各分野において多岐にわたりますがどのような事業であっても公益性がなければ認められません。

平均年収

200~300万円程度

社会貢献できる仕事に就くためには?

上記で例に挙げた各職業で働くためには、どのような資格が必要なのでしょうか。資格の要・不要と併せて解説します。

介護士

介護士には、国家資格の介護福祉士や社会福祉士をはじめ、介護職員初任者研修やケアマネジャー(介護支援専門員)などさまざまな資格があり、仕事内容によっては資格が必要とされる業務が数多くあります。 なお、介護職員として、利用者の身の回りの世話をするといった場合は無資格でも従事できますが、施設で働きながら、資格取得を目指すこともできます。

弊社が運営する有料老人ホーム「イリーゼ」では、資格取得支援をサポートしています。

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保育士

保育士として働く場合には、国家試験による資格が必要です。無資格であっても保育現場で働くことはできますが、仕事内容が限られます。受験資格を満たしていれば年齢に関係なく誰でも試験を受けることができるため、保育施設で働きながらでも資格取得を目指すことは可能です。

教師

各種教育施設で教師として働くためには、「教員免許」の取得が必要です。教職課程のある大学や短期大学で規定の学習課程を習得後、「教員資格認定試験」に合格することで資格が得られます。資格未取得の場合には、基本的に教育現場で、教師として働くことはできません。

医師・看護師

医療現場で重責を担う医師と看護師は、いずれも国家試験による資格が必要です。

医師になるには、大学の医学部にて6年間の教育後に医師国家試験に合格し、その後2年以上の臨床研修医期間を経る必要があります。資格なしでの医療行為は違法とされるため、働きながらの医師免許取得は認められません。

看護師になるには、看護学校や養成所で3~4年の所定の課程を修了後、国家試験に合格する必要があります。看護助手や介護助手として、医療現場で働きながら資格取得を目指すことは可能です。

理学療法士・作業療法士

養成所にて3~4年所定の教育課程修了後、国家試験に合格する必要があります。関連施設の補助などを行い、働きながら資格取得を目指すことは可能です。

公務員(自衛官)

自衛官の採用試験にはいろいろな種類がありますが、それに先立って特に必要とされる資格はありません。

公務員(消防士)

消防士になるための特別な資格は不要です。公務員採用試験に合格する必要があります。

公務員(警察官)

警察官になるための特別な資格は不要です。警察官採用試験または国家公務員試験(警察庁)に合格する必要があります。

NPO法人

扱っている事業内容にもよりますが、基本的には資格は不要です。

まとめ:社会に役立つ実感が得られる仕事

ここまで見てきたように、社会貢献ができる仕事といってもその内容は多岐にわたります。仕事の中で直接社会に役立っているという実感が得られれば、とても充実した毎日となるでしょう。中には資格が求められる職業もありますが、高い志を持つ人を支えてくれる「資格取得支援サポート」体制の整った企業も少なくありません。社会貢献に強い思いを抱いているのであれば、サポートの充実した企業への転職を果たし、ステップアップを目指していくという手段もあります。

HITOWAグループは社会課題を解決する事業を多数展開しています。介護や保育事業、ライフサポートサービスなどを展開しており、運営する有料老人ホーム「イリーゼ」でも無資格の方の入社を歓迎すると共に資格取得支援をサポートしています。

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